Storyものがたり
テーバイの王オイディプスは国を災いから救うべく、后のイオカステの弟クレオンに頼り「先王ライオスを殺害した犯人を追放すること」という神託を得る。しかし、そこで明かされていく真実は、オイディプス自身がライオス王を殺した張本人であること、そして実の母親とは知らずにイオカステを后とし、子をもうけているという恐ろしい運命であった。絶望の中でオイディプスは自らの目を突いて盲目となり、放浪の旅に出る......。
一年間をかけて試演を重ね、その都度、演出家と芸術監督、制作スタッフが協議し、作品がどの方向に育っていくのか、またその方向性が妥当なのか、そしてその先の展望にどのような可能性が待っているのかを見極めていく「こつこつプロジェクト」。
2021年6月から2022年2月まで行われた第二期の作品のうち、船岩祐太が構成、上演台本、演出を進めた『テーバイ』を上演いたします。本作はソポクレスによる、知らずのうちに近親相姦と父親の殺害に手を染めたテーバイの王オイディプスの物語『オイディプス王』、テーバイを追放され放浪の途にあるオイディプスの神々との和解とその生の終幕を描いた『コロノスのオイディプス』、そしてオイディプスの娘であるアンティゴネが行った兄弟の埋葬をめぐる『アンティゴネ』、これらの同じ時系列の神話をモチーフとしながらも独立した三作品を一つの戯曲として再構成し、現代における等身大の対話劇としての上演を目指します。
単なるギリシア悲劇三作品のダイジェストではなく、三作品を再構成し、神々の存在が個人と共同体に大きく影響を与えた世界観と、そこから脱却し近代化していくプロセスを背景に据え、オイディプス、クレオン、テセウスを通して描き出される「統治者の資質」「統治者の在り方の難しさ」を物語の軸とし、終幕(『アンティゴネ』)における埋葬行為をめぐり描かれる「人間の法」と「神々の法」の対立を現代人の心理的な欲求の相克として描くことにより、今日への問いかけとなる作品を目指します。
2024年 | 11月7日 | 木曜日 | 18時30分 | |
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11月8日 | 金曜日 | 18時30分 | ||
11月9日 | 土曜日 | 13時 | ||
11月10日 | 日曜日 | 13時 | ||
11月11日 | 月曜日 | 休演 | ||
11月12日 | 火曜日 | 14時 | ||
11月13日 | 水曜日 | 14時 | ||
11月14日 | 木曜日 | 14時 | ||
11月15日 | 金曜日 | 18時30分 | ||
11月16日 | 土曜日 | 13時 | ||
11月17日 | 日曜日 | 13時 | ||
11月18日 | 月曜日 | 休演 | ||
11月19日 | 火曜日 | 14時 | ||
11月20日 | 水曜日 | 14時 | ||
11月21日 | 木曜日 | 18時30分 | ||
11月22日 | 金曜日 | 18時30分 | ||
11月23日 | 土曜日・祝日 | 13時 | ||
11月24日 | 日曜日 | 13時 |
496頃B.C.―406頃B.C.
アイスキュロス、エウリピデスと並ぶ、古代ギリシアの三大悲劇詩人の一人。
生涯で120編以上もの戯曲を創作したと言われるが、完全な形で残っているのは『アイアス』『アンティゴネ』『トラキスの女たち』『オイディプス王』『エレクトラ』『ピロクテテス』『コロノスのオイディプス』の7作品のみ。
桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻卒業。地人会の木村光一氏、演劇企画集団THE・ガジラの鐘下辰男氏に師事。また小劇場から商業演劇まで様々な作品に演出助手、演出部として参加。2007年に演劇集団 砂地を結成。演劇集団 砂地では古典戯曲を原典とした作品を中心に発表。主な作品に演劇集団 砂地『Disk』(世田谷ネクストジェネレーション)『アトレウス』、『楡の木陰の欲望』『胎内』など。
テーバイの王オイディプスは国を災いから救うべく、后のイオカステの弟クレオンに頼り「先王ライオスを殺害した犯人を追放すること」という神託を得る。しかし、そこで明かされていく真実は、オイディプス自身がライオス王を殺した張本人であること、そして実の母親とは知らずにイオカステを后とし、子をもうけているという恐ろしい運命であった。絶望の中でオイディプスは自らの目を突いて盲目となり、放浪の旅に出る......。
席種 | A席 | B席 |
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料金(10%税込) | 7,700円 | 3,300円 |
席種 | 料金(10%税込) |
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A席 | 7,700円 |
B席 | 3,300円 |
○クラブ・ジ・アトレ会員の方は、先行販売期間は上記料金の10%OFF、一般発売以降は5%OFFでお求めいただけます
Z席 1,650円(10%税込)
お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(Z席は対象外)
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィスで取扱。
ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。
公演当日に残席がある場合のみボックスオフィス(窓口・電話)で取扱。要学生証。
ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。
10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03‐5352‐5746)までお問い合わせください。